人は、言いたいことばかり言って、誰も真実を話さない。

願い事が叶うように、繰り返し、繰り返し。自分の思いを吐き続けていく。そして、それが事実へと昇華するように他人へ伝える。

ならば、僕の意志はどうすればいいのか。
伝えたところで、それは違うと異を唱えられ、非難され、それでも譲らずに言い続ければ、あいつは夢想論者なんだと、離れていく。

大多数に求められない思想や理想や信念がどういう末路を辿るのか、今の僕は理解している。

「お前はいつまで、風に凪ぐ柳のままでいるつもりだ」

「君は、いつまでもそのままの君でいてほしい」

相反する言葉を信用するには、どうすればいいのか。
変わろうとすることと、信念を持つことがイコールでないのなら、一体何処に渦巻く思いを、感情を吐き出せばいいのだろう。